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*2012年度[#scc07774]
-書籍の輪読~
''“Ecology from individuals to ecosystems”''~
Michael Begon, Colin R. Townsend, John L. Harper~
Blackwell Publishing

-研究報告

**2012年7月6日 ---輪読  [#scc07774]
-Chapter 2
--2.1.1-2.2  ''高橋''~
--2.3.-2.3.2  ''多良''~
--2.3.3     ''桑原''~
--2.3.4-2.3.5 ''大津''~

**2012年6月29日 [#scc07774]
-演習林樹木学のため休みの予定(雨天の場合は行う)~
&aname(June);

**2012年6月22日 ---輪読  [#scc07774]
-''桑原,高橋''~
Part1, Chapter1~
Organisms in their Environments: the Evolutionary Backdrop~
残りの部分

**2012年6月12日---研究報告  [#scc07774]
-''今村,大津,高橋''~

**2012年6月8日 (金)---輪読  [#scc07774]
-''桑原,高橋''~
Part1, Chapter1~
Organisms in their Environments: the Evolutionary Backdrop~
1,2,5節


**2012年6月1日 (金)---輪読  [#scc07774]
-''菱''~
Introduction
#br

**2012年5月25日 (金) [#scc07774]
[[演習林樹木学>http://www.forest.kyushu-u.ac.jp/info/index.php?tree2012]]のためお休み
&aname(May);


**2012年5月18日 (金) ---文献紹介 [#scc07774]
-''高橋''

“Individual-tree radial growth in a subtropical broad-leaved forest: The role of local neighbourhood competition”

Goddert von Oheimb,Anne C. Lang,Helge Bruelheide,David I. Forrester,Ilka Wäsche,Mingjian Yu,Werner Härdtle

'''Forest Ecology and Management (2011) 261(3) 499–507'''


**2012年5月11日 (金) ---文献紹介 [#scc07774]
-''今村''

“晩材仮道管S2層ミクロフィブリル傾角を材質指標としたスギ材におけるヤング率の早期評価”

石堂 恵,石栗 太,飯塚 和也,横田 信三,大野 英克,吉沢 信夫

木材学会誌 Vol.55, No.1, 10-17 (2009)

-''大津''

“Carbon and nitrogen dynamics during forest stand development: a global synthesis”

Yuanhe Yang,Yiqi Luo and Adrien C. Finzi

New Phytologist (2011) 190: 977-989
#br


二次林における林分発達の過程での炭素動態は議論がされてきたが,いまだその特性ははっきりとしない.また,長期の炭素動態に窒素動態が関与していることが指摘されている.二次林における林分発達の過程での炭素/窒素動態に関する研究は多い.しかし個々の研究から多様な結果が報告されているため,時系列での炭素/窒素動態を包括的に理解することは難しい.そこで本研究は公表されている124の研究結果を集めて解析することによって,林分発達の過程での炭素/窒素の動態を調査している.

結果として,植生地上部,木質組織,葉,リター,林床においては林分発達の過程で炭素の蓄積が見られたが,無機土壌においては林齢と無機土壌との間に統計的な関係は見られなかった.また,炭素の蓄積速度は林齢が増すにつれて低くなり,高齢林分では平衡状態に達して炭素の蓄積速度はゼロに近かった.


林床の炭素量の変化速度と年平均気温,年平均降水量との間には正の相関が見られたが,無機土壌の炭素量の変化速度との関係は弱かった.


窒素の蓄積速度と炭素の蓄積速度が増えるにしたがって直線的に増加していた .


これらの結果から森林生態系において時系列での炭素量の大幅な増加は窒素量の増加とともに生じることが示された.炭素動態と窒素動態が並行しているということは森林生態系が林分発達の過程で窒素制限の進行を妨げる本質的な能力を有していることを示唆している.


無機土壌の炭素と窒素が林齢傾度で変化しないという結果は,私の卒論の無機土壌の炭素および窒素(%ではあるが)が林齢傾度であまり変化していないという結果を考える上で参考になるかもしれない.


また,今回林齢傾度での炭素動態に対する気候要素,攪乱様式の影響が検証されているが,サイト間での林分構成樹種の違いが炭素動態にどのような影響を与えるのかは今回考慮されておらず,その点興味深い.

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