九州大学農学部附属演習林は,1912年(大正元年)に樺太(現在のサハリン州)に創立されて以来,今日まで約90年にわたり,それぞれの演習林の特徴を活かした実践的な森林教育,森林研究を行い,多くの業績を残してきました.森林の研究には長い年月が必要であると言われていますが,演習林では150年にもおよぶ息の長い研究をはじめとする「22世紀の森」を見据えた森林研究が地道に行なわれております.今回の展示では,このような「学術の森」である演習林で行われてきた教育・研究とその将来展望を紹介し,皆様方と将来の森林について考えてみたいと存じます. 九州大学は、現在、21世紀への更なる飛躍を目指し、大学改革、キャンパスの統合移転、病院の再開発等の大きな事業を推進しています。これらの事業は本学の努力だけで達成できるものではなく、市民の皆様の御支援、御協力があって初めて実を結ぶと考えております。この展示をきっかけに九州大学に対する一層の御支援、御鞭撻をお願いする次第です。 平成12年5月16日 九州大学総長 杉岡 洋一 |