樹木植物標本 |
森林に関する教育・研究では,そこにどのような植物が生えているかを把握することが必要となります.演習林では古くから数多くの植生調査を行うとともに,多くの植物標本を収集し,植物目録を作成してきました. |
各演習林における植生調査結果
演習林名 |
位 置 |
気候帯 |
確認植物数 |
(木本植物) |
(草本植物) |
樺太演習林 |
サハリン中部 |
亜寒帯 |
66科402種 |
71種 |
330種 |
北朝鮮演習林 |
朝鮮半島北部 |
冷温帯上部 |
86科398種 |
82種 |
316種 |
南朝鮮演習林 |
朝鮮半島南部 |
冷温帯下部 |
103科605種 |
163種 |
442種 |
台湾演習林 |
台湾島北部 |
亜熱帯 |
132科741種 |
199種 |
542種 |
北海道演習林 |
北海道東部 |
冷温帯上部 |
87科428種 |
96種 |
332種 |
粕屋・早良(現福岡)演習林 |
九州北部 |
暖温帯 |
126科764種 |
172種 |
592種 |
宮崎演習林 |
九州中部 |
冷温帯下部 |
114科585種 |
240種 |
345種 |
※海外の演習林については,当時使われていた名称を,歴史的用語としてそのまま使用しています. |
これらの収集れた植物標本は,植物分類学や植物地理学上たいへん貴重な資料であり,戦前に海外の演習林で採取された植物標本も多数保管されています.現在も,演習林内で新たに確認された植物はデータベース化された目録に追加され,標本の充実が図られ,材鑑標本,種子標本等とともに大切に保管されています. |
材鑑標本 |
種子標本 |
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『森・水・人』−学術の森による森林生態圏科学の展開 |