演習林周辺における土地利用の変遷
−開拓と開発・足寄町の発展−

   

 時代の流れとともに演習林周辺は大きく変化しています.これら3枚の図面は,地形図をもとに作成した土地利用図です.

  

■大正9年

 軍馬補充部の軍馬が放牧され約10年経過しています.ここでは森林の伐採によって,ササ原(ピンク)が尾根部に広がっています.開拓地(黄)が河川沿いに広がっていますが,湿地や荒地(茶)がかなり残っています.着色していない部分が森林です.

■昭和30年

 高度経済成長期以前です.ササ原の多くは森林へと回復,縮小しています.農地(黄)は大正9年からあまり増えていませんが,水田(黄緑)が存在します.森林鉄道が市街地から延びています.
 

■現 在

重機や農業機械の発達により,農地・牧草地(黄)が拡大し,ほぼ演習林を取り囲んでしまいました.市街地も広がっています.演習林に残された森林は,足寄町の水瓶として機能しています(赤丸が水源地).

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『森・水・人』−学術の森による森林生態圏科学の展開