動物研究

野生動物との共存を求めて−

   

 演習林は鳥獣保護区に指定されていますが,1970年頃からシカが増加するようになり,スズタケ,モミ・ツガの稚樹,広葉樹の芽など森林再生に重要な下層植生が壊滅的な打撃を受けるようになりました.さらに植林したスギやヒノキの食害も増加し,林業経営が困難になってきました.シカの被害を回避するため,新たな技術開発を行うとともに,生息頭数の予測や生息状態の調査,シカやイノシシの森林資源としての新たな利用方法の研究,狩猟制度の研究などを通じ,動物と共存する道を探っています.

鳥獣保護区

シカの少ない地域の森林

シカの食害地

シカの食害を防ぐため,ヒノキの苗木をチューブで保護した試験地

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『森・水・人』−学術の森による森林生態圏科学の展開