大藪川河川研究

冬の大藪川(流水量は1年で最も少ない)

 地球表面を例えば1m四方の面で区切ると,面は必ずある方向に傾斜し,面に落とした水滴は傾斜方向に流れます.多数の傾斜面をつなぎ合わせると,水滴は網状に幾筋もの流れを形作り,やがて合流して1本の水流となります.これが河川(河川水系網)です.河川は陸地に降った雨雪を海洋に流すだけではなく,水流によって地表面を浸食し,また浸食された物質を運搬して方々に堆積させます.このため河川は洪水氾濫による破壊をもたらすと同時に,氾濫によって水や栄養分を含んだ肥沃な大地を創造します.その振る舞いは水系網の形態によって性格づけられます.森林伐採など人間活動による河川水系網の変化を調べるため,宮崎演習林内の一ツ瀬川源流に山岳河川総合試験地を設け,流水量,流出土砂量,河畔林,河川生物などについて長期間にわたる観測を行っています.

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『森・水・人』−学術の森による森林生態圏科学の展開