演習林内の地名,方言

林内の谷は一ツ瀬川の支流である。水源地はモチゴヤ谷であると言われている。


イワヤダニ(岩や谷) 2,3林班 矢立川支流
センツキダニ 4林班 矢立川支流
ゴジュウジダニ(五十字谷) 5,7林班 板谷川支流
スグダニ(直谷) 9林班 矢立川支流
ヒノクチダニ(樋口谷) 12林班 大藪川支流
スノクチダニ(巣の口谷) 14林班 大藪川支流
クエノカワラノタニ 15林班 スノクチダニ支流
ナガタニ(長谷) 17.18.19.20林班 大藪川支流
シロミダニ(銀鏡谷) 18林班 ナガタニ支流
ゼンスケダニ(善助谷) 18林班 シロミダニ支流
シロイシダニ(白石谷) 19林班 ナガタニ支流
クラトコダニ(暗床谷) 20林班 ナガタニ支流
ノグルノタニ 20林班 ナガタニ支流
ジャダニ(蛇谷) 21林班 大藪川支流
オオヤブガワ(大藪川) 本流
トウザダニ 26林班 大藪川支流
イタバシノタニ(板橋の谷) 22林班 大藪川支流
コウチガタニ(高知が谷)またはコウチノタニ 29林班 大藪川支流
シキノタニ(死期の谷) 大藪川支流
イナリノタニ(稲荷の谷) 24林班 大藪川支流
ボウズダニ(坊主谷) 29林班 大藪川支流
ボウズダニ源流 29林班 大藪川支流
アラカワダニ(荒川谷) 30.31.32林班 一ツ瀬川支流
ウルワシダニ(うる鷲谷) 33林班 一ツ瀬川支流
ベントウダニ(弁当谷) 34林班 一ツ瀬川支流
ナミノコウチダニ(浪の高知谷) 35林班 ベントウダニ支流
モチゴヤダニ(餅小屋谷) 37林班 一ツ瀬川支流

主な山


津野岳 1606.7m 3.4林班(津野岳団地)
馬口岳 1435.8m 7林班(津野岳団地)
萱原山 1358.0m 9.10.11林班(萱原団地)
樋口山 1434.6m 12.13.14林班(三方岳団地)
三方岳 1479.0m 21.31林班(三方岳団地)
城 山 1303.4m 26.28林班(三方岳団地)
広野山 1271.0m 26.28林班(三方岳団地)
石仁田山1390.0m 37林班(三方岳団地)

三角点(国土地理院による)


津野岳山頂1606.7m
馬口岳山頂1435.8m
樋口山山頂1434.6m
19林班境界点1228.8m
26.28林班界と境界点1303.4m
32.33林班界と境界点1356.6m
34.35林班界と境界点1224.3m

平地(方言でデーラと言う)


オキテバノデーラ 13林班
アオキデーラ(青木小屋跡) 30.32林班界


槇鼻峠  古来椎葉村大河内と南郷村を結ぶ生活の幹線歩道であったが、現在は峰越し連絡林道に変わった。

銀鏡越え 主に猟師の行き交う歩道であったとか?

山崎越え 明治初期から大正にかけて現在の演習林から切られた材が南郷神門に搬出された唯一の道であったとか?

栂の木の元越え 広野が栄えていた頃、原住民である大河内集落民との交流の道であったとか?登り口は大河内八幡神社から。

大河内峠 昭和45年頃までは歩道で尾崎峠または大河内越えと言っており、郵便が行き交ったことから郵便歩道とも言われているいたが、その後車道となり峠を現在の名で呼ばれるようになった。

言い伝えられている林地名


銅山 明治後半から昭和24年頃まで採掘されたとか。シキノ谷上流約1kmの22.23林班界付近で、製錬所跡と見られる石垣や銅の焼き屑が現在も残っていて坑道跡の穴もいくつか点在している。周囲に飯場の跡がありビン、陶器類、貝殻などが散乱している。


人切り小屋 19林班ナガタニガワ付近に飯場があり、酒飲み中に喧嘩となり斧で斬り殺した場所からこの地名が付いたと言う。

槇尾  28.29林班界 コウヤマキの群落地であったとか、1996年にこの尾根を調査したところ古い切り株が多く確認された。

丸十  国道388号線うる鷲橋付近、現在の演習林から切り出された材を水力で丸鋸を回転させ製材していた所で、その地名を企業名からとったとか。

人焼き場  明治初期からの択伐労働者が現在の広野付近を住居地とし、生活を営んでいたと言われている。当時疫痢などがはやり死亡者が続出したと言われ、その死体を一定の箇所で薪で焼いたといわれている。


坊主谷  29林班内の谷の谷 、広野で病死などで死亡した人を焼いた骨を33林班内ウルワシダニ付近まで運び埋葬したと言われ、それを弔うために坊さんが行き交った歩道が谷沿いであったことからその名がつけられたという。なぜ尾根を越えた次の沢まで運んで埋葬したのかはさだかでないが、想像では霊を恐れて大きな尾根を越え少しでも遠くに埋めたのではないかと言う人もいる。

千人塚 33林班内ウルワシダニ付近、広野で死亡した人を焼きその骨を千体程埋めた場所と言われている 

板干場  山床で木挽きされた材を人力で搬出しその材を乾燥した場所であるとか。


山に関する方言


まぶ、(尾根)
さこ、 谷、迫 (沢)
たお、たわ 垰(稜線または峠)
でえら、平ら(概ね平地)
こし、腰 (山の中腹が一部平地になっているところ)
ずめ、詰め、(尾根がきれているところ)

つくり、作り(焼き畑跡、二次林、里山)
こばずり、木場滑 (山の斜面を地曳きで材を搬出する)
しゅら、修羅 (丸太材を溝状に並べて作りその上を滑らせて材を運ぶ)

きんま、きうま 木馬  (カシの木で作ったそりに材を積んで運ぶ用具)
きんまみち、 木馬道  (木馬を引っ張る道、長級1.5m、直径10cm程の丸太を50cm間隔で横に並べその上をひっぱる)
さんどう、桟道 (断崖絶壁にかけた橋きんま道などによくつかわれた。)

ひびら、ひあて、日平、日当て (山のよく日の当たるところ)
ひぞえ、 日逸 (山の日の当たらないところ)

シシノカジメ(布やぬいぐるみ等を置いてイノシシを追い払う方法 昔は人間の髪の毛を焼いて吊していたらしい)

監修 椎葉康喜 技術専門員