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日本を含む温帯域ではつる植物が少ないのですが,これはその通導構造が凍結に弱く,氷点下の気温がつる植物の成長と分布を制限しているのだろう,と考えられています。 そうであれば,温暖化の進行に伴って温帯林でもつる植物の勢力が増し,取り付いた樹木の成長・生存を阻害する等、森林動態への影響が顕在化する懸念があります。 このような背景のもと,現在樹木9種とつる植物4種を対象に茎の通導・水利用の評価を行い,その季節変化の様子から,彼らが冬期の寒冷にどう対処しているかを調べています。