第14回 2023年度演習林フォトコンテスト

第14回九州大学演習林フォトコンテストが2024年1月開催され,以下の作品が出展され,投票の結果各賞の受賞作品が決定しました。

植物部門


演習林長賞(優秀賞)植物部門賞
「春光を映す」 山内 康平 北海道演習林
足寄の春を彩る花です。湿地に多く、水面の反射光を受けて咲きます。雪解けの春の明るさを象徴する花です。
和名:エゾノリュウキンカ 学名:Caltha fistulosa



「ハートは、何個ある?」 福岡演習林
紅葉したツタがハートに見えて、ついつい数えてしまいました。
和名:ツタ 学名:Parthenocissus tricuspidata



「燃ゆる葉」 福岡演習林
レンガ色に紅葉した葉が、西陽を浴び赤みを増すと、寒空の下にぼんやりと火が灯ったようで温かです。
和名:メタセコイア 学名:Metasequoia glyptostroboides



「魅力的なとげ」 福岡演習林
自然の造形に感動、そのあと和名を知って納得。
和名:カギカズラ 学名:Uncaria rhynchophylla



「つゆとわたげ」 北海道演習林
蝦夷梅雨の時期の、しっとりした綿毛。
和名:エゾミヤマハンショウヅル 学名:Clematis alpina subsp. ochotensis var. ochotensis

生き物部門


演習林長賞(優秀賞)生き物部門賞
「テイクオフ!」 山内 康平 北海道演習林
横を通り過ぎようとすると急に飛び立ったオジロワシ。足の太さや爪、嘴の鋭さが恐竜のようです。
和名:オジロワシ 学名:Haliaeetus albicilla



「ひと皮むけました」 福岡演習林
ひと皮むけて、大人の姿になったばかりのキノコに出会いました。
和名:シロテングタケ 学名:Amanitaceae neoovoidea



「むぐむぐタイム」 福岡演習林
ノアザミの花に集うコアオハナムグリが笑っているように見えました
和名:コアオハナムグリ 学名:Gametis jucunda



「水鏡」 福岡演習林
水の中に逃げようと足を踏み出したメス、水面に映った姿はオスのもとに駆け寄っているようにも見えます。
和名:マガモ 学名:Anas platyhynchos



「キャー、そっちから見ちゃ駄目」 宮崎演習林
車のフロントガラスにイチモンジセセリがとまりました。このようなアングルは、めったに見られません(笑)
和名:イチモンジセセリ 学名:Parnara guttata



「どうか!このまま!とおりすぎて…!」 北海道演習林
ご家族と鉢合わせ。逃げ遅れた1羽が息を潜めて隠れている、のか、恐怖で立ちすくんでいる、のか。ごめんね…。
和名:ヤマシギ(雛鳥) 学名:Scolopax rusticola

風景部門


風景部門賞
「ヤマモモの当たり年」 村松 優子 福岡演習林
車で進むのをためらうほどのヤマモモの真っ赤な実!今年はヤマモモの当たり年でした。



「消失点」 福岡演習林
上り勾配の道と法面が切れる点がピタリと一致して、透視図法の消失点のような面白い構図。



「見守る」 北海道演習林
倒木の陰から、静かに学生たちを見守っている、シダ、コケ、地衣類。山の中での気づきや学び、少しでもあったらいいなぁ。



「新・阿寒展望台」 北海道演習林
30林班の皆伐跡地から雌阿寒岳が見えるようになりました。すっきりとした視界が気持ち良い風景です。



「落ち葉と苔 」 北海道演習林
重なり合ったもみじの葉と、緑の苔がいい感じ~

自由部門


演習林長賞(最優秀賞)自由部門賞
「陽の光を求めて」 藤山 美薫 北海道演習林
切株の上の、ちいさなキノコ。太陽を求めて手を伸ばしているように見えました。



「ど根性スギ」 福岡演習林
コンクリートのわずかな隙間に生きる場所を見出したスギ。でも今後が少し心配です。



「土と木と」 福岡演習林
真夏の作業道工事、使う材料は土と木。文字通り土木仕事の原点といえます。



「明るい方へ明るい方へ」 福岡演習林
坑口から溢れる光を見てほっとしました



「水面に浮く羽根」 宮崎演習林
水面にカケスの羽根が浮いてました。透き通った河とブルーの羽根がとても綺麗でした。



「寒林を駆ける」 北海道演習林
雪の上にエゾユキウサギの足跡と長く伸びる木の影に美しさを感じました。



「森の小さなランプ」 北海道演習林
かすかな木漏れ日が届いた林床.その中のキノコ自身が発光して周りを照らすようでした