19 利別川

足寄町市街地と利別川
利別川は陸別町の東三国山北麓が源流となっており、足寄町・本別町・池田町を流れる十勝川水系十勝川支流の一級河川で全長約149kmあります。足寄町旭町で足寄川と合流し、さらに豊頃町で本流の十勝川へ合流し太平洋へ流れています。利別川周辺は川に沿って発達する階段状の地形である河岸段丘になっています。利別川は発電用水としても利用されており、下流域ではかんがい用水等としても利用されています。利別川はアイヌ語の「トウシペッまたはトシ・ペツ」(綱または縄の川あるいは蛇のように蛇行する川等)に由来しています。この名がついた理由には諸説あり、かつてこの川筋が釧路と十勝の境界となっていて、その境界争いに際し、十勝アイヌが河口に縄を張って釧路アイヌを通さなかったという説(綱または縄の川)や、蛇が多くいる、あるいは蛇のように蛇行した川という説(蛇の川)や、沼の多くある川という説があるようです。(壁村勇二・智和正明)