01 タンチョウ

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デントコーンの刈り跡で餌を探すタンチョウ

体長140cm程、翼を広げた大きさは2mを超える国内最大級の鳥で、「北海道の鳥」に指定されています。頭頂部には赤い皮膚が露出し、これが名前(丹頂)の由来になりました。主に北海道東部で繁殖する個体群と、中国北部およびロシア東部で渡りを行う個体群があります。乱獲や開発によりその数を減らし、一時は絶滅したと考えられていましたが、1924年に釧路湿原で再発見された後、保護活動により個体数はある程度回復しました。足寄町内でも利別川や足寄川沿いの湿地や農耕地でしばしば見られるようになり、仙美里ダム等の湿地帯では雛を連れて歩く姿も確認されています。従来は繁殖期を中心に湿原に依存する種でしたが、雑食性で多様な動植物を餌にできることから、近年は農耕地で繁殖し、デントコーンなどを餌とするなど、新たな環境への適応している個体群もあります。このように人との距離が近くなったことにで交通事故などによる人との軋轢が危惧されており,タンチョウと共存するための適切な距離感を探っていく必要があるでしょう。 (南木大祐,内海泰弘)

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