30 足寄川

足寄川の上流部
 足寄川は、イユダニヌプリ山、フップシ岳、雌阿寒岳などの山々が源流となっており、茂足寄川、螺湾川、稲牛川等の支川を合流しながら流れる十勝川水系十勝川支流の一級河川で、全長約65kmあります。足寄町旭町で利別川と合流し、利別川は豊頃町で本流の十勝川へ合流して太平洋へと流れています。河川沿いの平坦地に広がる畑地には、小麦・小豆・ビート・トウモロコシ等が栽培され、丘陵地には牧草地があります。川沿いを進む国道241号を上流に向かうと、農地が徐々に狭まり、森林が広がって行きます。標高が高まるにつれて、人工林に植えられた樹種がカラマツからアカエゾマツやトドマツに変化し、また天然林も、広葉樹の林から、広葉樹に針葉樹が混ざる林へと変化していきます。足寄川の名前の由来は、アイヌ語のエショロペッ「沿って下る川」に由来しており、釧路方面から阿寒を越えて、この川に沿って十勝に出られたので、このように名付けられたと言われています。(壁村勇二・田代直明)

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