31 エゾサンショウウオ
サンショウウオ科サンショウウオ属。日本固有種で北海道(島は除く)に分布します。水場が近い平地から山地の森林に生息し、体長十一~二十㎝で体色は暗褐色。前足の指は4本、後ろ足の指は5本になります。主に小さな昆虫やクモ、ミミズなどを食べますが、幼生時期には幼生同士の共食いもみられます。この仲間には、流水性と止水性の産卵型があり本種は止水性で雪解け水が流れ込むような池や沼、または湧き水が流れる沢沿いの緩やかな流れや溜に産卵します。産卵時期は4~5月頃で、卵のう(卵を包む袋状のもの)の長さは二十㎝以上になり、その中に二十~百二十個の卵が入っています。卵は約1ヶ月程度で孵化し、その年のうちに成体となり上陸しますが、山間部の気温の低い場所や水温が低い所に生息するものは翌年に変態するものもいます。サンショウウオやイモリなどの有尾両生類は高い再生能力を持ち、尻尾や指が切れても再生できます。 (鍜治清弘・智和正明)