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SENSE OF WONDER!

Environmental Biophysics and BioGeochemistry
九州大学 農学研究院環境農学部門教授 久米 篤

生態系の様々な生物環境物理にかかわる研究をしています
宇宙利用科学に貢献する森林科学の研究室です


クロロフィルbには重大な秘密が隠されていました!
JPR論文賞Best paper賞

〒819-0395
福岡県西区元岡744 ウエスト5号館856号室
九州大学大学院 農学研究院 環境農学部門
サスティナブル資源科学講座 森林圏環境資源科学分野
akume at agr.kyushu-u.ac.jp
akume@attglobal.net > 廃止になりました

ResearcherID G-3523-2011
ORCID orcid.org/0000-0002-0048-5680


ACID RAIN 2020

日本が進める地球観測衛星プロジェクトGCOM「しきさい」活躍中です!
宇宙にコケを!Space Mossプロジェクト 2019年7月にISSで実験開始です!

活力富山・元気富山への学術的貢献プラン
高度差6000mの生物圏教育研究拠点提案 つくってみました


研究内容の紹介


・書店で手に入る関係出版物(著者割も利用できます)
  1. 生物学者、地球を行く (2018)  文一総合出版 (いろいろな極地の生態学者の分担で,私は宇宙実験の意義を書きました)
  2. 植物と微気象 第3版: 植物生理生態学への定量的なアプローチ (2017) 森北出版 (HG JonesのPlants and Microclimateの邦訳です.)
  3. 植生のリモートセンシング (2013) 森北出版 (HG JonesとR Vaughanの教科書の翻訳です) 正誤表です
  4. 北海道の森林 (2011)北海道新聞社 (企画からお手伝いしました.北方森林学会のスタートを飾る本です)
  5. 高山植物学-高山環境と植物の総合科学- (2009) 共立出版(ハイマツの生態学をまとめました)
  6. 森林水文学-森林の水のゆくえを科学する- (2007) 森北出版(森林生態学における水と根の重要性が理解できます)
  7. 植物生態生理学 第2版 (2004) W. Larcher シュプリンガー・フェアラーク東京 (残念ながら絶版です)
  8. 生物環境物理学の基礎 第二版 (2003) G.S. Campbell & J.M. Norman 森北出版 (根強い人気です)
  9. 光と水と植物のかたち 植物生理生態学入門 (2003) 文一総合出版
  10. 高山植物の自然史-お花畑の生態学- (2000) 北海道大学図書刊行会
・最近の論文
  1. 都市域での自動車排気ガスの街路樹への直接影響について実証しました。(論文リンク)
  2. クロロフィルbの秘密を説明しました(論文ダウンロードできます)。(プレスリリース
  3. 陸上植物の葉の色の秘密を,葉緑体の熱収支から解説しました。日射の色と葉緑体の色の濃さが重要です。カロテノイドの重要性を再認識!
  4. 植物の葉は何故緑かを,太陽光のエネルギースペクトルとの対応で説明しました(プレスリリース)
  5. 日射に含まれている光合成有効放射(PAR)の割合はどのように決まっているのかを,初めて実証しました。
  6. 林冠の葉量変化を林床に設置した光学センサだけで正確に測定する方法。門司&佐伯(1953)の私なりの解釈です。
  7. 大陸から輸送されてくる大気汚染物質は,ヤクタネゴヨウにどのような影響を与えているのか?(日本語要旨)
  8. 本州中部山岳地域で急激に進行している温暖化は,水資源にどのような影響を与えるているのか?
  9. 毎年のように台風が直撃し50m/sを超える強風がたびたび記録されている屋久島で,巨大な屋久杉が何千年も立っていられるのは何故か?
  10. 立山黒部アルペンルートのブナ平でブナの大木が次々と枯れているのは何故か? 観光バスからの排気ガスが木々を枯らしているのか??(日本語要旨)

メンバー写真のページ資料のページ
研究教育活動Link


陸上植物の光合成システムの進化とエネルギー変換について研究したい人を歓迎します!
立山の山岳生態系で地球環境研究を進めています
近接リモートセンシング,重力影響評価,天然物化学が関連しています

宇宙環境における植物研究法を開発したい人(ISS・きぼうで7月から実験開始です)
深宇宙ゲートウェイ(DSG・Deep Space Gateway)が真剣に検討されています。


独り言:


 夏休み中は、延々と事務処理に追われて机に固定されている。本当に終わらない! 研究ー

 頭に支配されると頭の枠に閉じ込められてしまうという現実。で、頭の大きさは代謝効率に制限されている。

 出席で成績を付けるということは、何を評価しているのだろうか? 大学に縛り付けることの弊害はかなり大きい。

 教科書に書いてあることができる人材は非常に貴重である!

 今の大学で研究時間をどうやって捻出するか、それは難題だ

 科学とは,想定外のことを事実の中から発見する営みなのだ.科学は全てのことを想定している.人や社会にとって都合の悪い結果も容赦なく出てくる.技術は人の想定内で運用されている.科学と技術はそもそも相反する性質を持っている.予想通りの結果しか出てこない活動は科学ではない.

 地球上の全ての細胞の起源は今のところ(ほぼ)一つ,という事実は重い.つまり,所詮は共食いなのだ.(共食いではない)地球外生命を食べたらどうなるか?というSFはまだ読んだことが無いが,結構おもしろいものが書けそうだ.惑星探索にいって,別系統の生態系があったとして,それを食べる(取り込む)ということは,ある意味,幼年期の終わりであろう.改めて,萩尾望都の記憶と伝承についての視点は鋭いと思う.

 人は,脳によって解釈し,都合良く勘違いする生き物である.これは結構,人に至る進化過程の本質的な要素を含んでいるような気がする.

 生物がいる,ということはその周辺で環境が変わっているということだ.環境を変えない,ということは生物的営みを阻害するという一面を持つ。

 腐っている,という表現はあまり良い意味では使われないが,要は人にとって都合の悪い場所で,菌類や微生物によって炭水化物の分解が進んでいるだけの話である。腐らせている菌達は立派な生き物であり,通常は生態系の重要な構成要素でもある(顕微鏡などで見るととても美しい!)。カビも生えないような環境は,他の生物にとっても生きていくのに適さない環境であろう。人の見方と立場で物事の価値判断は全く変化する。

 情報は増えて世の中が早く進んでいるように感じたとしても,地球の回転が速くなったわけでもないし,重力定数が変わったわけでもない。つまり,錯覚(あるいは老化)である。困ったことに、錯覚が世の中を動かしてしまうことは多々ある。




 気持ちは必ずしも伝わらない

 一芸に秀でない研究者を目指します!

 正義は,偏った見方である。真実は,思いこみである。認識するのが人であることを忘れてはならない。正義と真実は時と場所によって全く異なる。

 他人を信じるのは君の勝手だ。騙されたと思っても怒ってはいけない。たまには報われることもある。

 不条理に対して戦い続けることが社会の進歩につながる。人は遺伝子に依らず頭脳で新しい社会を作らなければならない。

"Ninety percent of science is crud, but that's because ninety percent of everything is crud."

雪山

Last up date 2018.08.15