03 タラの芽
タラノキは高さ2~5mになるウコギ科の落葉低木で、若芽を「タラの芽」・「タランボ」と呼び食用にします。北海道から沖縄までの全国と朝鮮半島・中国東北部・サハリン・東シベリアに分布します。二次林や林縁に多く生育し、町内の山林では若い造林地で普通に見ることができますが、全国的には野生のタラノキは非常に少なくなっています。普通は幹や葉にとげが多くありますが、とげの少ないメダラという品種もあります。 タラの芽は山菜の中で特に人気があり、天ぷらにするのが一般的ですが、おひたしや和え物などでも賞味されています。しかし、芽が摘まれすぎると株が枯死してしまいます。採取は先端の一番芽だけにして、二番・三番芽の採取を控えれば、夏には1m近くになる大きな葉を広げて成長できます。最近ではビニールハウスで栽培された綺麗な緑色のタラの芽がスーパーでよく売られています。口いっぱいに広がる独特な香りで春の盛りを感じてはいかがでしょうか?(久保田勝義、内海泰弘)

タラの芽